SNS活用っていうけど、Twitterは結局「他人の庭」。自社ウェブサイトが今こそ重要な理由

Twitter活用/SNS活用

Twitterが消滅か? と話題になっています。

最近の度重なる仕様変更、有料化、突然の閲覧制限などなどに一般ユーザーは振り回され、あの実業家は一体頭がどうかしたのか? Twitterを悪くしたいのか? と憤慨している人も少なくありません。

Twitterを事業や仕事に活用している方も、今後のSNS活用はどうしたらいいのか、他のプラットフォームに乗り換えるしかないのか、とあれこれ考えていらっしゃることと思います。

ただ、いえることは、SNSって結局そういう存在なのです。

今こそ、自前のウェブサイトを「ちゃんとする」ことの重要性が増しています。

SNSはどうせ「他人の庭」

SNSの利用というのは、「他人の庭で遊ぶ」ようなものです。

Twitterに限らず、SNSを運営しているのは他人=いち企業です。その場をどうするのかは運営企業が決めることなので、いちユーザーには文句をいう権利はありません。

突然APIが停止されたり、恣意的なアルゴリズムが突然導入されたり、突然閲覧制限がかかっても、ユーザーには文句はいえない。今までの運営が穏健だったから表面化しなかっただけで、本当はそれはSNSという「他人の庭」では実は当たり前のことです。

本当の意味で自由に発言できる場は、自前のウェブサイトだけ

自由に情報発信したいなら「自分の庭を持て」。

独自ドメインのついた自前のウェブサイトを開設すると、そこは自分が主人です。そこで何を表示させるのか、どの技術を使うのか、全てあなたの責任です。度重なる仕様変更や恣意的なアルゴリズムに悩まされながら攻略法を考えるのとは根本的に違います。

※ただし法律に反することをすれば社会的にBANされます

「個人や小さな会社がウェブサイトを開設したって、誰も見に来ないじゃないか」という疑問については、今度はGoogle検索を相手にしなくてはならないということになります。SEOをがんばったり、広告を利用するとたくさん見に来てくれるようになるわけです。

その解は、SEOなら「コンテンツをとにかく充実させること」、広告なら「とにかくたくさんお金を積むこと」です。いずれもやればやっただけ表示されるチャンスが増えるので、その意味ではGoogleはTwitterよりよほど平等です。

他のSNSへ移動しても結局は同じこと

「Twitterではなく、Instagramやnoteに力を入れるべきなのでは?」あるいは「MastodonやMisskeyのような新しいプラットフォームへ移るべきなのでは?」とお考えかもしれませんが、いまTwitterで起こっているようなことがまた起こる可能性はあります。

そのプラットフォームに何の愛情もない実業家が突然買収して、ユーザーの希望をいっさい無視してめちゃくちゃに変更する、という可能性はどのサービスでもゼロではありません。

「SNSとはしょせんそういうものだ」といま理解するチャンスをくれたマスク氏に感謝しましょう。

SNS活用は、ウェブサイトを「ちゃんとする」ことこそ大事

そもそも、SNS活用がうまくいっているところは、個人にせよ企業にせよ、ウェブサイトをおろそかにしていません。

TwitterはじめSNSは、タイムリーな情報を流したり一時的に盛り上がることには向いているけど、顧客が欲しがる情報を体系立ててまとめたり、信頼性を伝えることには向きません。

そこでSNSから自社ウェブサイトなりLPに誘導し、そこで顧客がウェブページをよく見てくれるように仕向け、信頼を感じてくれれば購入やら依頼につながる。これが本来あるべきSNS活用です。

いくらバズったところで、本丸である自社ウェブサイトがちゃんとしてないと何にもならないという話です。SNSを何となくがんばっているけど思ったような結果が出ない、という人はだいたいウェブサイトをちゃんと作れていないことが多いです。

独自ドメインが必須な理由

ウェブサイトをちゃんと作ろう、という話ですが、その前にウェブサイトには独自ドメインをつけることが大事です。

独自ドメインは、私は (あるいは、私たちの企業は) この名のもとにインターネット上に存在しているんだよ、という意味の旗印です。だからウェブサイトが「自分の庭」であるためには独自ドメインが要るのです。

独自ドメインを利用していれば、もしレンタルサーバーを乗り換えたとしても、所定の手続きをすればずっと同じドメインを使い続けることができます。

個人クリエイターなどで多いですが、インターネット接続プロバイダの支給スペースやいわゆる「無料サイト」のウェブサイトは、SNSと同じく「他人の庭」であり、消滅したり介入されたりする可能性はゼロではありません。

結論: 独自ドメイン付きの自前ウェブサイトをきちんと育てよう

この記事でお伝えしたかったことは次のとおりです。

  • SNSはしょせん「他人の庭」。突然いろんな仕様変更があってもユーザーは文句はいえない
  • 独自ドメインをつけて自前で設けるウェブサイトは「自分の庭」
  • Twitterに比べればGoogleの方がある意味よっぽど平等
  • SNS活用がうまくいくためには、むしろ自社ウェブサイトが大事
  • ウェブサイトには必ず独自ドメインを

90年代後半からネット社会を見てきた者としては、いまこそ昔の「個人ほおむぺえじ」文化が復興してもいいんじゃないかと思ったりします。自分の庭をこさえて自力で情報発信している奴へのリスペクトが今よりはあったよなと。