ブログ記事のタグのつけ方を説明します。
ブログ記事のタグは、WordPressなどのCMSやブログサイト作成サービスなどに機能としてついています。記事にタグをつける際は、記事の主題を表す単語をつけます。
タグのつけかたや、タグとカテゴリの使い分けは、ウェブサイト/ブログサイトの運営方針によってさまざまですが、この記事では、基本的なことを説明します。
ブログ記事のタグは、SNSの「ハッシュタグ」とは全くの別物である
名前が近いので勘違いする人が激増しているのですが、ブログ記事の「タグ」は、X (Twitter) や Instagram で見かける「ハッシュタグ」とは全く別のものです。
ですから、同じ感覚でつけてはいけません。1記事に山盛りのタグをつけたり、「わざと記事とはなんの関係のない言葉をつけて面白がる」といったことはしないでください。
それらはブログのタグではやるべきではないし、やっても意味がありません。なぜなら、それはわかりやすい分類にはならないし、読者のためにもならないし、SEO的に損をする可能性もあるからです。
「タグ」と「カテゴリ」の違い
ブログ記事でいうタグは、「カテゴリ」の変形のようなものです。
タグもカテゴリも、記事を分類するためのしくみであることは共通しています。ではタグはカテゴリとどう違うかというと、カテゴリは話題単位、タグは単語や用語単位でつけられることが多い、という点です。
タグとカテゴリをどのように使い分けるか?
仮に、WordPressで音楽の情報サイトを運営しているとしましょう。すると、カテゴリとタグは次のような使い分けが考えられます。
- カテゴリ……記事の話題や切り口で分類する (インタビュー、新譜紹介、ライブレポート、音楽とカルチャーを語るコラム…etc)
- タグ……ミュージシャンの固有名詞、音楽ジャンル (ロック、ジャズ、ヒップホップ…etc)
ちなみに、これはあくまで例であり、カテゴリとタグはこう使わなければならない、という決まりはありません。
ブログ記事のタグのつけ方: その記事ブログの主題に関係のある単語
「この記事にはどんなタグをつけたらいいのか」と迷ったときは、その記事の主題に関係のある単語を選ぶといいでしょう。
例えば私の関わっている地域情報サイトでは、「イベント紹介」というカテゴリがあります。このカテゴリでは、地域で開催されるイベントを紹介する記事がならんでいます。
それぞれのイベント紹介記事には、開催場所 (ホールや会館など) をタグとしてつけることにしています。こうすると、後からタグページを見た際に、その会館のイベントを過去に紹介した履歴が見られるようになります。
できれば、あらかじめルール作りをしておくと迷いが少ないでしょう。「カテゴリとタグはこう使い分ける」「このタイプの記事にはこんなタグをつける」といったルール作りを、それぞれのサイトの性格に合わせて整備しておくのが理想的です。
ブログ記事のタグの数は、3つ程度が適切
1記事あたりのタグの数に決まりはありません。しかし、ひとつの記事に3つ程度つけるのがわかりやすいし、適切です。理由は次のとおりです。
- 記事の主題に沿ってタグをつけるのなら、単語の数は絞られて当然
- 読者がタグの一覧を見て記事の主題を知る効果があるとしたら、あまり多くては把握しづらい
記事内に登場する単語を全部拾ってタグにしていては、キリがありません。あくまで記事の主題に沿ってつけましょう。
1記事にやたら多くのタグをつけるのは、なぜダメなのか
XやInstagramのハッシュタグ作文みたいに、1記事に山ほどタグをつけたくなるかもしれません。しかし、それはなぜ良くないのでしょうか。
理由1: 記事の主題をわかりにくくするから
記事自体の主題が決まっていれば、そんなにたくさんのタグは必要ないはずです。
タグとは分類なので、あまりに多くのタグがついている記事とはつまり、どれにも分類できないという意味です。読者は「この記事は結局何を伝えたいの?」と混乱することになります。
タグを山ほどつけて記事を面白く見せることの前に、記事の主題を絞り、「伝わる」「腹落ちする」記事を作ることができているか? これはSEOの観点から見ても重要なことです。
理由2: 検索エンジンからスパム手法を疑われる可能性があるから
1記事にやたらと多くのタグをつけると、サイト全体としても多くのタグが作られることになります。
すると、たったひとつの記事にしか使われないタグが多く発生します。つまり、1記事しか表示されないタグページ (そのタグのついた記事の一覧ページ) が量産されることになります。
この状態は、検索エンジンから見ると「中身の薄いページをわざと増やしている」ように受け止められ、悪い評価をつけられる可能性があります。
ブログ記事のタグは、必ずつけないといけない?
ブログ記事のタグは必ずつけなければいけないというものではありません。タグやカテゴリをどう使うか、というのはサイト運営者が決めることです。
頭をひねって無理矢理にでもタグをつける、その悩む時間があったら、次の記事を書いたほうがいいかもしれません。タグのつけ方がどうしてもわからないということでしたら、ある程度記事が増えてから、生まれた記事を眺めて方針を検討する、という方法でもいいのではないでしょうか。