Twitter 集客のコツ。個人事業主やお店の経営者が基本的に知っておくべきこと

Twitter集客、Twitter運用についてのコツというか、基本的に知っておくべきことをまとめます。個人事業主やお店の経営者などで、Twitterが集客になればいいな、と思ってやろうとしている人に向けて書きました。

「集客」というとお店の来店数を増やすというイメージがありますが、それだけでなくて、発信している情報にもっと反応がほしいとか、ブログ等への流入を増やしたいとか、そういったケースも含めての「集客」のつもりでこの記事は書いています。参考になれば幸いです。

Twitterの集客のコツ

目的 – 何のためにTwitterをやるのか? を明確にする

まずはこれがないとお話にならないのですが、Twitterをやる目的をはっきりさせましょう。

なんとなくみんながやっているので「Twitterはじめてみました」という人が (事業者であっても) 多いのですが、それでは集客になりません。最悪なパターンは、さあ、SNS集客だ! と意気込んで始めてみたものの、早々にネタがなくなり、個人的な話 (ランチとか釣りとか) ばかりを投稿し始めることです。これでは、知り合いくらいにしかフォローしてもらえません。

べつに、プライベートをSNSで垂れ流すのが悪いというわけではないのです。それがやりたいのならそうしてください。でも、今ここを読んでいるあなたはそんなことのためにTwitterをやりたいのでしょうか。まずはそこをはっきりと認識してください。

集客に役立てたいなら、それなりのやり方をしないとそうはなりません。つまり、知識がいるということです。

「このアカウントは◯◯についてお届けします」を明確にする

目的が決まったら、「このアカウントでは、誰に向けて、何の話題をお届けするアカウントです」と明確に言えるようにします。

誰に」は、あなたの事業ないしお店のお客様の主なターゲット層です。

何の話題を」は、事業のキャンペーン情報やお店の開店・閉店スケジュールなどの情報、それに加えて、ターゲット層にとっての有益な情報、です。

ポイントは、キャンペーンやスケジュールや新商品情報だけではなくて、お客様が「こういうこと知りたかった」と思うようなこと、「知って嬉しい」と思えるような役立つ情報を流すことです。なぜなら「フォローしておくと何か有益な情報が得られる」という状態が理想だからです。

例えば豆を売っているネットショップだったら「筋トレ中の方や高齢の方などタンパク質を十分とって健康を気遣いたいあなたに向けて、豆の健康レシピや、お得なキャンペーン情報などをお届けします」という具合です。

プロフィールを充実させる

読んでも何をやっている人(店)なのかよくわからないプロフィールのままでは、誰もフォローしませんし、集客効果も得られません。なので、プロフィールをきちんとしておくことは重要です。

プロフィールをうまく作るには、次の3つの疑問に対する答えを書きます。

  1. あなたは何者? (何を扱っているお店? 何をやっている事業者?)
  2. どこでやってるの? (場所)
  3. 誰に何の話題を届けているアカウントなの? (前段のとおり)

めちゃくちゃ簡単なことなのですが、案外、ちゃんとできてない人が多いです。

他にも、プロフィールを書くときには次の点も守ってください。

  • プロフィールは文字数いっぱいまで、可能な限り詳しく書く。
  • アイコンは個人なら顔写真、お店ならロゴ。
  • プロフィール文にはハッシュタグを入れない

毎日投稿する

投稿頻度のことをよく聞かれますが、毎日投稿するに越したことはないです。

前段で説明した「役立つ情報」が毎日投稿されている状態が、最高に素晴らしいです。「役立つ情報」はたくさんツイートすればするほどフォロワーが増える可能性があります。なので、この部分には頭の労力をたくさん使っていただければと思います。

しかし、ネタがないから自分のランチの写真とか、自宅のペットとか、仕事の愚痴を投稿しよう……という方向になってしまうと、よくないです。せっかくコツコツ集めたフォロワーも「別にあなたのプライベートなんて知りたくない」と思い、離れていきます。それだったら数日放置されている方が多少マシです。

ハッシュタグをやたらにつけるな

ハッシュタグは、1ツイートに1個だけにしましょう。

ある調査では、ツイートで最も集客効果があるのはハッシュタグがゼロ個か1個の場合、ということがわかっています。理由はおそらく、見た人がハッシュタグを触るために、コンバージョン (リンク踏んでくれるとかフォローしてくれるとか、読者の行動) を阻害する、というあたりと思われます。

ハッシュタグ作文が一時期もてはやされた(?)ため、あれは良いこと・やるべきことなんだと思い込んでいる人が多いですが、全くその反対です。あれは一部の人が面白がってやっているだけで、不快に思っている人も多いです。

ハッシュタグを詰め込むとそれだけ字数が限られる、つまり内容の薄いツイートしかできません。それならば、もう少しだけ頭を使い、文章自体を文字数いっぱいまで充実させてください。そのほうが反応が良くなります。

ツイートは文字数いっぱいが良い

ツイートは文字数いっぱいまで書くのが良いです。なぜなら文の意図が正しく伝わる確率が高いからです。意図が伝わると、フォロワーからの反応も良くなります。

ツイートを日本語訳すると「つぶやき」ということから、「ひとことボソッと呟くように、できるだけ短文を書くのが良しだと思ってた」とある人から言われたことがあります。まあ何を良しとするかは人それぞれですが、少なくとも集客の意味においては間違いです。なぜなら、ひとことでは意図は伝わらないからです。

前述のような「役立つ情報」を流そうとしている方には、逆に、140字にまとめるのが大変だな、と思うかもしれません。でも、それでいいんです。そのほうが健全です。

もしツイートにURLを挿入する場合は書ける文字数が少なくなるので、その点は気をつけてください。

ツイートには適度に改行が入っているほうが良い

ツイートを文字数いっぱいまで書いたら、適宜改行を入れましょう

このほうが反応が良くなることがわかっています。改行を入れたほうがひとつのツイートが占める表示高さが長くなり、目に留まりやすくなる、また単純に読みやすい、というのが理由でしょう。

かといってやたらに改行を入れると、意図的にやってる感が出てうっとおしいので、「適宜」でお願いします。

ちなみに、改行も1文字とカウントされるので、その点はご注意ください。

写真は積極的に使おう

写真や画像は、積極的に使っていきましょう。文字と画像、両方の情報量が多いアカウントが反応が良く、フォロワーの増え方も伸びやすいです。

ただし、画像だけをひたすら流すのはあまり意味がありません。前述のように、文字も充実していて、加えてそれにふさわしい画像がついている、という考え方が良いです。

ブログ記事を流す場合: 「アイキャッチ画像」は大きく横長で

もしすでにブログを運営していて、新着記事の情報をTwitterで流していきたい、と考えている方向けの情報です。

ツイート作成の時にURLを入れると、その記事のアイキャッチ画像が自動で読み込まれて表示されます。

この際に気をつけたいのが、記事作成時につけたアイキャッチ画像のサイズです。横幅は1200〜1800pxくらい、縦横比率 3:4 程度の、大きな横長の画像を使うようにしましょう

このときの画像サイズが小さいと、ツイートでは正方形のサムネイルが小さくつくようになります。見た目のインパクトが弱く、ブログへ流入させる効果は少し損をしてしまいます。

ちなみに「ツイートにアイキャッチ画像を手動で添付して、URLも書く」という方法では画像にURLへのリンクがつかないので、ブログへ流入させる効果が薄く、おすすめできません。

フォロワーとの交流は運用方針次第

フォロワーとはできるだけ交流するのが理想的ではあります。なぜなら、ファン化を促進できるからです。人間誰しも反応をもらうと嬉しいし、反応をくれるアカウントは外したくないものです。つまり、積極的にフォロワーと交流するほど末長く集客効果を保てます。しかし、交流にパワーをかけすぎて本業を圧迫するようでは困ります。

では、どの程度交流する? というあたりはあらかじめ方針を決めておくのがいいと思います。

  • 最も積極的なパターン: フォローされたらフォローバックし、フォロワーの投稿へのコメントも積極にする。可能ならばこれが理想です。
  • 無難なパターン: フォロワーの投稿へコメントはしないが、フォロワーからコメントをもらったら返す。フォローバックもする。
  • 交流は一切しない: 投稿専用アカウントとし、リツイートやフォローバックも全くしない。フォローが1〜10人くらいのアカウントをたまに見かけますが、そういうアカウントはこの方針です。

正直、Twitterではまともな人ばかりではありません。実生活では真面目な普通の人が、ツイッター上では匿名をいいことに自分勝手に振る舞うのです。積極的に交流をしていくと、変な絡み方をされることもあります。そういうときは躊躇せずブロックや通報をしましょう。そんなこと気にせずに交流できる社会であってほしいものですが。

広告の利用も検討してみる

Twitter広告はGoogle広告に比べればだいぶ安いので、ぜひ利用してみてください。フォロワーを増やしたり、運営サイトへの流入を促すのに効果的です。

ただし、気をつけたほうがいいのは、フォロワーを増やしたいならTwitterアカウント自体がちゃんとツイート・運用できていること、運営サイトへの流入を期待するならばLP(ランディングページ)がきちんと作り込まれていることが必要です。

何にもコンテンツがないのにとりあえず広告すれば伸びる! という甘い話はないですね。ネットの広告は必ず、ランディング先のコンテンツの充実をセットで考えなくてはなりません。

個人と公式をどの程度分けるか

個人事業主、特にフリーランスのクリエイターやエンジニアに多い話ですが、Twitterアカウントを個人用なのか事業用なのか、どちらで運用していくか、または分けて運用するべきなのか、という問題があります。前提として、Twitterアカウントは一人でいくつかのアカウントを持てますし、実際そうしている人も多いです。

個人用と公式 (屋号の名前などをつけた事業用) を分けようとすると、考え方によっては際限なく分けていくことになってしまいます。例えば私はかつてイラストレーターとしても活動していましたが、個人用のほかに、イラストの事業用、ウェブサイト制作の事業用、ブログの発信用、などと分けていくと、結局は全部運用するのが面倒になってしまいました。

この問題は、長くなるので別の記事で論じたいと思いますが、最終的には「果たしてそんなに、個人的なことをつぶやきたいか?」という根本的なところに帰着します。個人事業主って、個人と事業主の立場を完全に分けることはできませんよね、どちらも生きている自分なのですから。だったら、外 (おおやけ) に発信するコメントは仕事に関することだけにしておいて、個人的なことはたまにしか (または、何も) 発信しない、という立場が私はいいと思っています。

まとめ: Twitter運用のコツ

この記事でお伝えしたかったことは次のとおりです。

  • 「このアカウントは『誰』に向けて『何の話題』をお届けするアカウントです」とはっきり言えるようにする。
  • お客様やターゲット層に向けて役立つ情報を流す。
  • プロフィールをきっちり書く。意外とできていない場合が多い。
  • できれば毎日投稿する。
  • 投稿は可能なら制限字数いっぱい、適宜改行を入れるのが良い。
  • ハッシュタグはつけるなら1投稿にひとつ。ハッシュタグ作文は禁止。
  • 写真(画像)は積極的に使う。文字も画像も両方充実しているツイートが良い。
  • ブログ情報を流す場合は、アイキャッチ画像にはできるだけ大きなサイズの画像を使う。
  • フォロワーとの交流は方針を決めておく。
  • Twitter広告の利用も検討してみる。