SEOを自分で/自社でやるには。自分でやると何ものにも代え難いメリットがある

SEOというと「SEO業者に高いお金を払ってやってもらわなければならないもの」と思っている人がいますが、必ずしもそうではありません。

SEOを自分で (自社で) やることには大きなメリットがあります。もちろんSEOは継続して取り組まなければ効果が出づらいので大変ですが、やるだけの価値はあると思います。

SEOを自分でやる、とはどういうことか

SEOとは具体的に何をやることか

「SEOをやる」とは具体的に何をやるかというと、それは次の3つです。

  • 検索キーワード選定・分析
  • 技術的に正しいウェブサイト制作
  • 質の高いコンテンツをたくさん作る

「SEOを自分で (自社で) やる」とは、以上の3つを自分でやる、ということです。詳細は別のページで解説したので、よければ読んでみてください。

主に執筆

先ほど挙げた3つのうち、

  • 検索キーワード選定・分析
  • 技術的に正しいウェブサイト制作

このふたつは、専門知識が必要です。ただし、素人でも勉強すれば理解できるものではあります。また、特に「技術的に正しいウェブサイト制作」のほうは、ウェブサイトを作る最初で正しく対応できていれば、あとはそれほどすることはありません。

残るひとつ、

  • 質の高いコンテンツをたくさん作る

わかりやすく言えば「質の高いブログ記事をたくさん書いていくこと」ですが、これがSEOで最も重要な部分で、最も手がかかる部分です。

これを自分で (自社で) できるようになれば、最も手がかかる部分にお金をかける必要がなくなります。

SEOを自分でやる具体的な方法とは

1. まずはウェブサイト制作

技術的に正しいサイトを作る。SEOも考慮されていてブログ機能もついているウェブサイトを用意する。

2 GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールをセットしておく

アナリティクスはアクセス解析、サーチコンソールは検索エンジンで自分のサイトがどのように見えているかを知るためのツール。SEOの効果を知るために両方とも必須。

3. どんな記事を書いていくかを計画する

自分のサイトがどんなふうに見られたいのか、どんな戦略でお客様に知ってもらうか、だからこそどんな記事を増やすべきなのか、といった戦略を立てる。これをしないで適当に思いつくまま記事を増やしていくと、その後の努力が無駄になり後悔することになる。

4. 検索キーワードを決める

「なんでもいいから検索1位」というのはあり得ないので、検索キーワード、つまり「こんな言葉で検索されたときに私のサイトが掲載されていてほしい」という具体的な言葉を設定する。全体、カテゴリ、記事単位などで決める。

5. 記事の執筆

記事を書く。普通に文章を書ければいいのだけど、ウェブライティング特有の注意点があるので、それらは必ず知っておくこと。

6. 記事を書いたら、各種SNSでリンクを投稿する

記事を公開したら、そのURLに加えて「こんな内容のノウハウ書きました」という感じのコメントを入れて投稿する。面倒だが自分のやっているSNS全てでやるといい。育っているアカウントだと直接の流入効果があるし、Twitterは多少被リンクとしての効果もある。

7. 4〜6をくり返す

継続して記事を増やしていく。どこまでやるか、は効果をみて判断するが、年単位の時間がかかる場合もある。


もし今持っているウェブサイトが「見た目はオシャレだがSEOを全く考慮してなくてブログ機能もついてないサイト」だったら、素人が自分でSEOに強いサイトに作り変えるのは無理だと思います。その場合は、SEOに強いコンサルタントやウェブサイト制作会社に依頼するしかありません。

SEOを自分でやるメリットとは

その商品・サービスの権威はあなた

自分で執筆することは、何ものにも代え難いメリットであるといえます。なぜなら、昨今の検索エンジンには「そのテーマについて専門性が高い人が書いた記事は、優遇されやすい」という傾向があるからです。

もしあなたが会社やお店の経営者であれば、そこで扱っているサービスや商品について最も詳しいのはあなたです。個人の方が書くブログでも、そのテーマについて自分が周りよりずっと詳しいという自負があるから書くわけですね。あなた自身がそのサービスや商品について「専門性が高い人」なのです。

SEOのために執筆をライター等外注に任せる場合、あなたが扱う商品、サービス、テーマについて、依頼先の相手があなたより詳しいことはあり得ません。というわけで、あなた自身が書いた記事と同等の効果を求めるならば、あなた自身が手をかけて監修する必要があり、依頼とはいえ丸投げはできないと考えるべきです。

自分で (自社で) ノウハウを貯められる

自分でSEOに取り組むことで、ノウハウや知識が自分に (自社に) 貯まるというのもメリットです。このメリットを活かせば、他のサイトや他の商材に取り組むときにスムースにことが進みます。

SEOの知識は専門的なものが多いです。でも、文章を書くことはおおかた誰にでもできることです。あとは、ウェブの記事に特有のコツがありますので、そこを意識するだけです。

https://factory70.com/seo-writing

SEOを業者に依頼すると費用が高い–その理由

「何かちょっとプログラムを入れたりすれば、それだけで検索順位が爆あがり」というような裏技はどこにも存在しません。つまり、SEO業者もそれなりの手間をかけないと検索順位を上げることができませんので、だからSEOの依頼は費用が高いのです。

「SEOを業者に依頼する」とひとことでいいますが、その内訳はおおまかにいうとこうです。

  1. コンサルティング費
  2. 技術的改修費
  3. コンテンツの制作費

1,2も専門技術なのでそれなりの金額がかかりますが、この中で特に費用がかかるのは、3.コンテンツの制作費、つまり、先ほどから説明している記事の執筆です。

これは人件費 x コンテンツの量 (書いてもらった記事数) なので、増やせば増やすほど金額も上がります。もちろん記事数が多いほどSEOには効果がありますが、全て丸投げする場合、どれだけ増やせるかはかけられる費用次第といえます。SEOの費用が高いのはこういうわけです。

SEOを自分でやる場合、継続して執筆、モチベーションの維持が課題になる

自分でSEOに取り組む手順については前述しました。自分で執筆するのは難しくはありませんが、継続して取り組むことが必要なので、時間の確保やモチベーションの維持が実際には問題になってくると思います。その意味で、外注を検討する価値はあるし、それを仕事にしている業者もいるというわけです。

SEO依頼費用を安くするには–自分で(自社で)できることは自分で

SEOの費用を安くしたいとお考えであれば、自分で (自社で) できることは自分でやってしまう、というのがいいのではないでしょうか。専門的で難しい部分 (コンサルティングや、技術的改装) は依頼するしかない場合もあるでしょう。しかし、記事の執筆は自分でもできます。時間の確保という問題さえクリアすれば、ほぼお金をかけずにSEOを向上させることも可能です。