あるウェブサイトからみて、そのサイトに向けて貼られたリンクのこと。検索エンジンが検索結果の表示順を決めるのに指標としている。
被リンクは検索順位に影響する
リンクが貼られるということは「このページを読めば詳しく書いてありますよ」と、誰かが自分の持つウェブサイトで紹介した、ということです。
つまり、被リンクが多いウェブサイトは「このサイトは役に立つ内容が書いてあった」と思った人がそれだけ多かったということを示しています。
そこで、多くのウェブページをプログラムで解析して、被リンクの数を調べることで「どのサイトが人々に有益と思われているか」の指標としたのが、Googleの初期のシステムです。検索エンジンは、有益なサイトが上位に出てくるようにしたいのです。
※検索順位決定には、現在は被リンクだけではなく、もっと複雑で多様な判定基準が使われています。
被リンクを増やすには
自分のウェブサイトに被リンクを増やしたいなら、有益なコンテンツを備えることです。つまり、それを読んだ誰かが「これは役に立ったな」と思えるような内容をていねいに書くことです。
でも、それはとても地道で、努力を求められる方法です。
そこで、自作自演の方法を使う人もいます。つまり、他人のウェブサイトを装っていくつもサイトを作り、そこから本サイトにリンクを貼る、という手法です。このような手法は「サテライトサイト」とか「ブラックハットSEO」という言葉で語られることがあります。
このような手法は「有益なサイトが上位に出るようにしたい」と考えている検索エンジンの思惑とは反するため、効果が出ても一時的だったり、アップデートによって淘汰されたりします。
被リンクと「シェア」の関係
「このブログに載ってた情報が役に立ったよ」と、あるページのURLをSNSでシェアする行為も、被リンクのひとつです。Twitter、Facebook、Instagram、それぞれ大企業が運営するウェブサイトですから、そこからのリンクはそれなりの意味を持つと考えられています。
ただし、フォロワーにしか見えない投稿にURLを書いても、検索エンジンが検知できないので被リンクとはなり得ません。自分のブログやウェブサイトをシェアしたい方は気をつけてください。
※検索エンジン(主にGoogle)が検索順位を決定するアルゴリズムは公開されているわけではありません。だから、SEO関連の情報は基本的にどれも「諸説あります」だと思ってください。時折アップデートの際などに出される告知をみて、世界各地のウェブの専門家が「こうするといいらしい」と考えている、という感じです。確実に検索順位がアップする方法なども存在しません。誤解なきよう。