[WordPress]資料ダウンロードを自作してみたら価格まで同業他社にダダ漏れになってしまった件

ビジネスにおいて見込客との接点を作るのに役立つ「資料ダウンロード」。ただ、ウェブ技術にあまり詳しくない担当者にとっては、その機能を「どうやって設置したらいいの?」という問題があります。

自分がわかる範囲の技術で無理やり実現してみたら、いろいろ問題が起きてしまった……というケースを知っています。この記事ではそのお話をします。

Contact Form 7を工夫して資料ダウンロードページを作ってみた結果

私が以前お手伝いしていた企業は、ある特定のジャンルに特化した業務システムを販売していました。いわゆるB to Bのサービスです。

そこで「リード獲得」のため、その業務システムの情報をまとめたPDF形式のパンフレットを作り、ウェブサイトで配布することにしました。

社内のウェブデザイナーさんがその設置作業をやることになりました。ウェブサイトはWordPress製です。

この方はエンジニアではありませんが、検索して個人ブログなどを参考にしながら、お問い合わせフォームプラグインのContact Form 7を応用することにしたようです。

Contact Form7のフォームをつくり、少しコードを足して、問い合わせフォームが送信されたらダウンロードページへ移動するというしくみを作りました。

PDFファイルがウェブ検索に公開されてる!

ある日、他の社員の方が偶然見つけたそうです。

「うちの資料PDFが、ウェブ検索で誰でも見られるようになってる!」

「業界名 + システム」のようなキーワードで検索すると、なんと、同業他社のサイトに並んで当社のPDFが表示されていたのです。

そのときPDFパンフレットは非常に良くできていて、導入方法やFAQ、価格までとても充実した内容でした。この点はすばらしかった。

しかしこれが裏目に出ます。内容が充実していたおかげでそこそこ表示順位も高くて目立つ……。同業他社の手に渡れば、サービスの詳細も価格もダダ漏れです。

PDFファイルは検索結果に載ります

PDFファイルはふつうにGoogle検索結果に出ます。テキスト情報を含むからですね。

WordPressの「メディア」で普通にアップロードしたPDFファイルは、どこからでもアクセスできます。またそのファイルがどこかからリンクされていれば、検索エンジンが把握してインデックスもします。

「これ、明らかにお客様じゃないよね」な利用が…

PDFパンフレットはウェブ検索に掲載されただけで、同業他社が利用したという証拠までは見つかりませんでした。

ただ、ダウンロードページのアクセス数と実際にフォームに入力があった数を比べると、その差は予想より大きかったのです。つまり、メールアドレスを入力しないでPDFをダウンロードした人は明らかにいた、要するにダウンロードページまでも検索エンジンに掲載されていた、ということです。

それで問い合わせが増えていれば結果オーライといえるでしょうが、実際にはそうではありませんでした。ということは、幾らかは目的外や興味本位の利用者がいたかもしれない、と推測できます。

後から振り返ると、もったいないなあ……という話でした。

「ちゃんとしたもの」を作る必要がある

そもそも、見込客と接点を持ちたいから「資料ダウンロード」の仕組みを設けたはずでした。

でも、その目的を満たしたいなら、誰でもダウンロードできるようであってはいけません。「接点を持つ」ことができないからです。

自分の知っている技術を工夫して作ったのが悪いとはいいません。ですが、そもそもの目的を満たせないのでは、せっかくの労力をかけた意味がありません。

「資料ダウンロード」のような一見シンプルなしくみであっても、「なんとなくそれっぽい」ものではなく、「ちゃんとしたもの」を設けたほうがいい、ということです。

どうすればよかったのか

この企業は、どうすれば「大事な商品情報ダダ漏れ」を防ぐことができたのでしょうか。
先にお断りしておきますが、わりと技術力が必要です。

資料が外部から直接アクセスできないようにする

資料ファイルに対しては「同じサイト内からリンクされている場合だけアクセスできる」といった設定が必要でした。これには、.htaccessによるアクセス制限などを駆使する必要があります。

ダウンロードページが外部から直接アクセスできないようにする

いくらその前段にフォームを設置しておいても、XMLサイトマップなどを通じてURLが知られれば誰でもアクセスできたり、ウェブ検索に掲載されたりします。なので、ダウンロードページにも工夫が必要です。例えば、リンク元(リファラ)を判定してダウンロードファイルを表示していいかどうかを判別するとか。

せめてrobots.txtを設定する

robots.txtに、関連ページやファイルのURLをDisallowする記述をしておくべきでした。ただしこれはあくまで検索エンジンに対する「お願い」に過ぎないので、これで自由なアクセスを防げるわけではありません。

ウェブデザイナーではなく、エンジニアに依頼すべきだった

以上、意外といろんな技術用語が出てきましたね。つまり「デザイナー」には少し荷の重い仕事だったのではと思うのです。

「資料ダウンロード」のしくみを作るのには、意外と技術が要求される

このように、「資料ダウンロード」には意外に複雑な技術が必要です。

しかしながら、会社内で「見込客獲得のために、ウェブサイトに資料ダウンロードの仕組みを設けなさい」という任命が、社内のウェブ”デザイナー”や、技術者ではない担当者にいくことは、おそらく多くの企業で自然にあるのではないでしょうか。

そういうわけで、「資料ダウンロード」の件で苦労されている方は意外と多いんじゃないかと思うのです。

資料ダウンロードの仕組みを作るには、外部サービスを導入するのがいい

技術に詳しくない方が、自力で「資料ダウンロード」のしくみを設置したい場合は、外部サービスを導入するのがおすすめです。

例えば、メール配信サービスについているファイル配布の仕組みを流用することができます (「オートビズ」など)。

または、問い合わせフォームを手軽に作れるサービス (「フォームメーラー」「フォームラン」など) を利用しても、資料ダウンロードの仕組みを作ることができます。

事業として本気でやるならば、MAツール (マーケティングオートメーション) や、B to Bサイト専用のCMS (ferretOneなど) を利用することもできます。が、これらは値段も高いし、運用方法もきちんと整えて導入すべきものなので、簡単には決められません。

このサイトでは、ウェブの専門家ではない方に向けて、ウェブサイトを自分でも作ったり運用したりできるノウハウをお届けしています。よかったら他の記事も読んでみてくださいね。

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