レンタルサーバーのおすすめ:個人事業主やクリエイター/フリーランス向けのレンタルサーバーとは

個人のクリエイターやフリーランス、個人事業主などで自分のプロモーションのためにウェブサイトを持つ方に向けて、レンタルサーバーはどういうものを選んだらいいか考えてみました。

筆者もこれを書いている時点で個人事業主であり、フリーランスとして独立した当初からウェブサイトを運営してきました。実体験も含めて参考になれば幸いです。

フリーランスや個人クリエイターのサーバー選びのポイント

  • 事業の発展のためには、独自ドメインが必須。だからレンタルサーバーが必要だ
  • プロモーションサイトを「無料サイト」でやるのはおすすめしない
  • さほど高スペックなサーバーは必要ない

フリーランスや個人クリエイターがレンタルサーバーを検討するのは、自分の仕事のプロモーションのためにウェブサイトが必要、という場面がほとんどじゃないかと思います。

そもそも、プロモーションサイトを作りたいのならば、無料ブログや「無料サイト作成サービス」でいいのではないか、お金もかからずに済むし…とお考えの人もいるでしょう。しかし「無料サイト」はおすすめしません。

個人事業主やフリーランサーのレンタルサーバーは、さほど高スペックなものは必要ありません。月額数百円〜1,000円程度のプランでも、ほとんどの場合十分間に合います。

「無料サイト作成サービス」を使うのはどうなのか

まずは「プロモーションサイトをどこで作るか」がポイントです。いわゆる「無料サイト」と呼ばれるサービスがいくつかあります。

正確にいうと、別にこれらが「無料サービス」なのではなくて、無料プランがあるのでそれで済ませればいいのでは? という話ですね。

これらのサービスを使うこと自体は全く問題ないのですが、ほとんどの場合、無料のままでは独自ドメインをつけられません。この点が問題です。

個人クリエイターやフリーランスにも独自ドメインは必須です

独自ドメインはネット上における看板やロゴに匹敵するものであり、「私はこの屋号を名乗って商売をしていますよ」という旗印です。

せっかく作った自分のプロモーションサイトを「無料で済ませている」と、URLを見れば一発でわかります。「まあいわゆる副業ってやつなんだろうな」「そんなに真剣に商売してるわけじゃないんだろうな」という目で見られても仕方ありません。同じ苦労して作るのでも、「自分の看板をきちんとつけている」のとは周りの扱いが違うわけです。だから独自ドメインは必須です。

年間1,000円程度から買える安いものなのですから、持たない理由がありません。

メールも独自ドメインをつけるべき = レンタルサーバーが必要

同じ理由で、メールも独自ドメインのついたアドレスを用意すべきです。となると、「サイト作成サービス」では、有料でウェブサイトに独自ドメインをつけることはできても、メールを用意することができません。

一方、レンタルサーバーの場合は、月数百円のプランでもほとんどの場合メールサーバーが付属します。

結局のところ、レンタルサーバーを借りて、独自ドメインを用意して、WordPressなどのツールを使ってウェブサイトを作り、メールも独自ドメインで用意する、というのが末長く使えて便利というわけです。

フリーランスはあまり高スペックなサーバーは必要ない

個人クリエイターやフリーランサーが自分のプロモーションサイトとメールアドレスいくつかを持つのには、あまり高スペックなサーバーは必要ありません。

筆者もかつてクリエイターとして活動し始めたとき、ロリポップの数百円のプランを使っていましたが、数年間は全く問題なかったです。のちにブログが多少アクセスを稼ぐようになり、サイト停止の心配が出てきて引っ越さざるを得なくなったのですが、逆にいえばブログに力を入れていなかったら、そのままずっと使っていたかもしれません。

最近は個人でもレンタルサーバーを利用する人が増え、各社競うようにして、サーバーの増強やセキュリティ機能の強化に力を入れています。そのため、月額1,000円以内の個人向けプランでほとんどの場合は十分です。

多数サイトを持つ必要がある場合は話が別

個人でも、次のような場合はもっと高スペックなサーバーを検討した方がいいと思います。

  • ウェブサイト制作をやっていて、複数のお客様のサイトを自分のサーバーで預かる
  • ウェブサービスを開発して商売の幹にする予定
  • ネットショップを自前で複数運営する
  • アフィリエイトサイトを複数運営する

企業向けのレンタルサーバーについても紹介したので、こちらが参考になるかもしれません。

フリーランスやクリエイターには、「独自ドメイン無料」付きのレンタルサーバーがおすすめ

ここからは、具体的におすすめのレンタルサーバーを挙げます。

私がおすすめしたいのは、サーバーを契約すると独自ドメインが契約中は無料でついてくるプランです。

前述のとおり、事業としてやっているフリーランスやクリエイターには、ウェブサイトにもメールにも独自ドメインは必須だからです。とはいえ、うっかりドメインだけ更新を忘れてしまった! というミスはありがちなので、セットになっているとありがたいですね。

最近これをやっているサーバー会社が多いのですが、独自ドメインはそれほど大切だよ、という認識が世間的にもなされてきたのかな、という感じがします。

フリーランス、クリエイター、個人事業主におすすめのレンタルサーバー

エックスサーバー スタンダード

エックスサーバーはサーバーの機能も速度も申し分ない、ウェブのプロも好んで使うことが多いレンタルサーバーです。迷ったらエックスサーバーにしておけばいい、という人も多いですね。

独自ドメインが契約期間中無料でついてくるサービスもついています。加えて、1年間だけ無料になるドメインもついています。

ロリポップ ハイスピードプラン

その昔私が独立してフリーランスなりたての頃に使っていたのがロリポップです。昔は安いだけというイメージが強かったのですが、近年メキメキと増強されており、ビジネスにも耐えられるスペックと個人でも気軽な価格を兼ね備えたサービスに進化しております。

ハイスピードプランは、ウェブサーバーにLiteSpeedを採用していて表示速度の速さを売りにしているプランです。これ以上のプランで契約中独自ドメインが無料になるサービスがついています。上位の「エンタープライズ」(月額2,000円以上) でもいいのですが、個人やフリーランスでそんなにたくさんの容量は必要ないので、ハイスピードプランをおすすめしたいです。

ConoHa WING (コノハウィング) ベーシック

Conoha (コノハ) は比較的新しいレンタルサーバーで、国内最速を謳っています。ConoHaではレンタルサーバーとドメインがセットになったサービスを「WINGパック」と称していて、これは長期利用が前提です。独自ドメインがいらない場合は時間貸しの料金体系になるのですが、長期利用の「WINGパック」のほうがふつうに使う分には便利でしょう。

Conoha WINGパックが特徴的なのは、独自ドメインが2個まで無料でついてくるところです。多くのクリエイターさんはドメインはひとつで足りるでしょうが、自分でウェブサイトを運営していくうちに、違ったテーマのウェブサイト作りにもチャレンジしてみたいと思うこともあるかもしれません。そういう可能性を広げてくれるという意味で、ドメインが2個使えるのはいいサービスだと思います。

プラン比較

項目 スタンダード ハイスピードプラン
ディスク容量300GB400GB300GB
独自ドメイン付属1個(契約中無料) + 1個(1年間無料)1個 (12ヶ月以上契約の場合)2個
初期費用0円0円0円
月額費用(毎月払いの場合)990円550円1,320円
まとめ払いの割引36ヶ月一括払いで一月あたり495円36ヶ月一括払いで一月あたり493円
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