「インスタをやっていればホームページはいらない」は間違ってます。特にお店・フリーランスクリエイターなど

お店の運営者さんやフリーランスクリエイターなど、事業者の方に向けた内容です。Instagram をやっていればウェブサイト (ホームページ) はいらない、というのは間違ってます。必ず、ウェブサイトも作りましょう。

Instagram をやっていればウェブサイト (ホームページ) はいらない、というのは間違ってます。必ず、ウェブサイトも作りましょう。

「インスタで繋がってない客お断り」と考えているならばウェブサイトがないのもあり得ますが、本当にそんなこと思ってます? あなたのタイムラインを見られない人はあなたが思っているより多いです。

あと、イラストレーターやグラフィックデザイナーなどのフリーランスクリエイターは、ウェブサイトを持たないことは事業として致命傷になります。

インスタのアカウント持っていない人には、ほとんどの情報が見れないのご存知?

常にインスタにログインしていると気づけないのですが、その投稿は、ログインしない人 (インスタのアカウント持っていない人) にはほとんど読めてません。くわしくはこちら↓

ご存知でした?「みんなに見てほしい!」と思って一生懸命やっていた投稿が、読むことすらできない人がいるなんて。

インスタ使っている人の割合は多く見積もっても6割くらい

で、このように、インスタの投稿を見られない人がどのくらいいるかというと、Instagramの日本での利用率は多く見積もって6割くらいなので、スマホを持っている人のうち4割の人は投稿を見ることすらできない、ということになります。

思ったより多いでしょう?
スマホ持っている人が全員インスタをやっていると思うのは、盛大な勘違いなんですよ。

「えー、でも、私の周りはみんな使ってるよ?」

それはたまたまあなたの周りがそうというか、友人やファン、常連などの親切な方々が、元々使う気なかったのに、あなたに合わせてアカウントを作ってくれただけ。

「国民全員が使っているSNS」なんてものは、日本が独裁国家にでもならない限りありえません。あのLINEですら85%くらいが上限です。人それぞれ判断基準があるんですよ。

ちなみに、Xは「ログインしなくてもタイムラインを見るだけならできるため、まだマシ」と言われていたのですが、これも今は過去の話で、数年前のゴタゴタ劇の前後に変わってしまいました。インスタと同じように、ログインしないとタイムラインを見られなくなっています。

「インスタだけ」じゃなく、ウェブサイトを持つ方がいい理由 = 集客の効率化

「インスタだけ」じゃなく、ウェブサイトを持つべきなのは、なぜか?

理由はめちゃくちゃシンプルでして、集客の効率を良くしたいのであれば、誰でも読める環境に情報を置くほうがいいに決まってるからです。

なのに、わざわざ「インスタだけ」しかやらないことは、スマホを持っているうちの4割の人に情報を届けてない = この4割の人たちを集客対象からわざわざ外している、という意味です。

インスタしかやっていなくて「集客があんまりね…」というのは「そりゃそうだよ」という話なんですね。

「インスタで繋がっていない人お断り」ならそれでもいいよ

もし「インスタで繋がっていない人は客として来ないでほしい」と思っているなら、インスタしかやらないのも、アリではあるんですよ。

でも、そんなこと思ってますか?
ほとんどの事業者さんは、そんなこと思ってないはずです。

ほとんどの方は、インスタに流した情報は誰でも見てくれている、と無自覚に思っていた、または、周りを見て「最近はインスタしかやらないお店が増えたので、これでいいんだろう」と勝手に思ってしまっただけではないでしょうか。

でも、ウェブの専門家から客観的に見ると、それはとても良くないことです。ウェブサイトは持つべきです

「え? でも、インスタの方が反応があるし……」などなど疑問のある方は、ここでもうちょっとくわしく解説しているので読んでみてください。
SNSを公式サイトがわりにしてはいけない理由: Q&A

インスタをやること自体は意味がある。でもインスタ「だけ」ってのがよくない

この話は、べつに「インスタをやるなよ」ってことじゃありません。もちろんSNSをやるのは大事です。SNS「だけ」なのがダメ、って話です。

例えばケーキ屋さんが、インスタでかわいい写真を投稿してみんなに興味を持ってもらう。これは間違ってない。ただ、現実にお客さんが知りたい情報というのはもうちょっと具体的なことだったりします。

「メニューが見たい」「駐車場はあるのか」「予約は必須なのか」「予算でお菓子の詰め合わせとかやってくれるのかな」とか。でも公式サイトがないと、情報を得るにはタイムラインを延々遡らなくてならず、そもそもアカウントがない人は情報を得ることすらできず……客の立場からするとなんとも「めんどくせー」のです。

ウェブサイトはどのSNS使ってるとか関係なく誰でも読めるし、情報をまとめて掲載しやすいです。

もうちょっというと、「かわいい!」のノリだけで来るお客さんと、色々細かい情報を調べてから来るお客さんは、けっこう質が違います。お店の正直な気持ちとしては、後者を大事にしたいんじゃないでしょうか。ならばやはり、情報が整理されたウェブサイトを重視したほうがいいです。

特にフリーランスクリエイター ( = B to B) 、インスタしかやらないのは致命的

フリーランスクリエイターは特に、SNSしかやらないのは致命的です。ウェブサイトを持たないないと、まともな仕事は来ません。

デザイナーやイラストレーターって本来、事業者に対してサービスを提供するB to Bの事業です。ゆえに、依頼者は、好き嫌いや衝動で依頼はしません。非常に慎重に検討します。「このクリエイターを信頼して大丈夫なのか」と。

検討には、情報が必要です。だからクリエイターは、過去の実績や事例、対応範囲や料金の目安、進め方や納期、連絡先といった情報をきちんとまとめておかなくてはなりません。それはSNSのタイムラインじゃ手に追えない。場所 = ウェブサイト を持っていないといけないんです。

いいねをもらうことばっかり考えて、情報をまとめることを怠ると「なんかすごくナメた感じの依頼が来た!!」とかって愚痴投稿をする羽目になるわけですね。

まとめ: 「SNSマーケティング」は「インスタだけがんばる」って意味ではない

「SNSマーケティング」って言葉が一人歩きして「インスタだけがんばればいいんだ」って勘違いしちゃっている人が多いです。

そういう意味じゃないんです。まず公式ウェブサイトがきちんと作り込まれてあり、そこへの流入をSNSを駆使してふやす、ってのが本来の「SNSマーケティング」です。

逆にいうと、SNSをもっと活かすにも、ウェブサイトがあったほうがいいってこと。

なので、お店の運営者さん、フリーランスクリエイターの方、その他事業をされている方、ぜひ、インスタやSNSだけじゃなく、ウェブサイトを作るようにしてください。

もう少し詳しく知りたい方は「SNSを公式サイトがわりにしてはいけない理由」「ウェブサイト制作ツールのおすすめ」「そもそもウェブサイト制作ツールってなに?」などの記事も読んでみてください。