ウェブサイトがどうなっていれば検索上位に来ることができるのか? SEOに強いウェブサイトを作るために必要な条件を挙げます。
Google検索エンジンは常にアップデートを繰り返しているので、この情報が将来にわたって有効かどうかはわかりません。ただ、昨今のアップデートの傾向でもある「チートする人を排除、代わりに有益なページを優遇」という方針はおそらくずっと変わらないでしょうので、ここに書いたことがあまり大きく外れることはないのではと思っております。
タイトルに検索キーワードを含むほうがよい
タイトルというのはHTML上のtitleタグの内容のことで、多くの場合ブログ記事でいうところの「タイトル」と同じです。ここに狙ったキーワードを含めるほうがよいです。
狙ったキーワードが多く含まれていればいい、というものではない
前項と矛盾するように思えますが、だからといって狙ったキーワードをタイトルや見出しや本文にやたらに詰め込めばいい、ということではありません。「無理矢理詰め込んだ」というのは検索エンジンに見抜かれます。読んで無理のない、自然な流れでキーワードが登場するのがいいです。普通にまともな文章を書けばそうなるはずです。
人の役に立つ、納得できる内容の記事は検索上位に来やすい
昨今のSEOの最大のコツがこれ。「誰かが読んで有益な内容の記事を書くこと」。「SEOの裏技を教えてください」と今でもいわれますが、今裏技は効きませんしやるだけ損です。
例えばあなたが企業のビジネスサイトを担当しているのだったら、お客さまが知りたいことにぴったり応える記事を書くことです。人が読んで役に立ち、「あーなるほど」「わかった、腑におちた」と思える記事は、滞在時間も伸びるし、SNSでシェアされたりリンクされたりする機会も増えます。そうするとSEO的な効果も上がります。
書いている人の身分や技術が保証されているほうが検索上位に来やすい
書いている人のプロフィールや、その人の現実世界での活動がどれほど周りに影響しているか、ということも検索エンジンは見ています。例えば著作があるとか、何かの研究で実績があるとか、資格を持っているとか (権威性、E-A-Tなどといいます)。例えば医療など人の人生に大きな影響のある話題 (YMYLといいます) を扱うウェブサイトでは、この要素が実質必須です。
そういうのがない人でも、せめてプロフィールを明らかにし、記事ごとにカンタンな経歴が表示されるようにしたほうがいいです。
他のサイトからリンクされる(被リンクが多い)と検索上位に来やすい
被リンクは初期のGoogleから変わらない指標のひとつで、「他のサイトから言及 (リンク) されている記事は、それが有益だからに違いない」ので、リンクが多くなされているウェブページは検索順位を上げやすいです。
ただし、この要素は昔からずっとチートの対象になってきました。 だから、変なやり方をするとすぐ検索エンジンの目の敵にされます。リンクを送るためだけのサイトを別に作る、などは意味がありません。
では、今、どのようにして被リンクを増やすのがいいかというと、「人が読んで有益な記事を書くこと」です。なんだ、と思うかもしれませんが、結局これしかない。人脈があるなら他のブログへの寄稿なども有効です。
どこからもリンクされていないページは検索に載らない
どこからもリンクされていないページは検索エンジンがたどっていけないので、そういうページがないように、せめてサイト内のリンクは全てを網羅するように注意して作る必要があります。特にページ数が膨大なサイトで起こりがちです。
ページの表示速度が速いほうが検索上位に来やすい
HTML製の (静的、ともいう) ウェブサイトは気にする必要はありませんが、WordPressなどの自前サーバーにインストールするタイプのCMSを使っていると問題になります。CMSはページを表示させるために常にプログラムを動かしますので、必然的にページ表示速度は遅くなります。この点を改善しようと思ったら、多くは技術的な改装が必要です。
ショッピングサイトASPやレンタルブログなどの場合は、改装のしようがありませんので、利用しているサービスに任せるしかありません。
HTMLタグが正しく使われている必要がある
HTMLタグが正しく使われていることは検索エンジンの評価の前提です。外注・依頼して作ってもらったサイトのHTML構造が壊れているということは考えにくいので、問題になるのはブログ記事の執筆の際です。
初心者に特によく問題になるのが、見出しです。見出しはH1 > H2 > H3、というふうに、大から小へ階層化されるのが正しい使い方です。「H3の見た目が気に入っているからH3から使う」などとしてはいけません。他に、隙間をあけたいから段落を挿入する、などもNGです。
SEO対策をするなら、独自ドメインがなくてはならない
SEOを気にするならば、たとえ有料であっても独自ドメインは必須です。企業のサイトで独自ドメインを持たないことはほとんど考えられませんが、個人ではよくある話。無料サイトスペースや、インターネットプロバイダ支給のウェブスペースは独自ドメインが持てない場合があります。同じ元ドメインを使う他者の影響を受けるため、いくら工夫しても無駄骨になる可能性があるからです。
ドメインは古いもののほうが有利 (といわれている)
新しいドメインより長生きしたドメインのほうがSEO的には有利といわれています。古いドメインは過去に既に被リンクを獲得している場合があります。そのために、中古ドメインの市場もあります。
企業や事業者の場合、社名や屋号に引っ掛けたドメインがいいですから、中古で買うのは難しいでしょう。そうだとしても、せめて一刻も早くドメインを持ってネット上に存在させておくことが必要だということです。