フォーム作成ツールとは、HTMLやPHPなどのウェブ技術を知らない人でも、かんたんにフォーム作成ができるサービスのことです。

問い合わせフォームはビジネス用ウェブサイトには必須であり、ちゃんと活用するべきもの。じゃあ、問い合わせフォームを設置する方法は? となった場合、技術面が難しい、という問題があります。
そこで、「フォーム作成ツール」があると便利、というわけです。
この記事では、「フォーム作成ツール」のどういうところが便利なのかを解説します。
フォーム作成ツールとは
フォーム作成ツールには「フォームメーラー」「フォームラン」「フォームズ」などいろんなサービスがありますが、以下のような点が共通しています。
- ブラウザ上で、比較的直感的な操作でフォームを作れる
- 発行されたコードをウェブサイトにコピー&ペーストで埋め込むことで、サイト上にフォームを設置できる
※ここだけHTMLコードを見ることになりますが、自分で書く必要はありません - 複数のフォームを設置できる (その数は利用プランによる)
- フォームから送信された内容を、管理画面上で一覧として確認できる
- 効果測定機能がついている場合もある
- その他、迷惑行為やスパム対策のセキュリティ機能、送信制限、チャットツールへの通知など、業務利用を前提とした機能があらかじめ用意されている
WordPressプラグインで自力設置すれば、いろんなツールを組み合わせて改造して実現しないといけないような機能も、フォーム作成ツールならだいたい最初からついている、というのが便利なところです。
ウェブサイトを「仕事の窓口として働く装置」に変えるために
ウェブサイトを単なるお飾りではなく、仕事の窓口として働く装置に変えるためには、フォームの活用が欠かせません。
「問い合わせフォームは、単なるメッセージツールではない」とは、別記事でも解説してきたとおりです。問い合わせフォームだけでなく、資料請求、予約、アンケート、キャンペーンなど、いろんな場面でフォームを活用することで、ユーザーとの接点を増やし、ビジネスチャンスを増やします。
フォーム作成ツールは主に技術にくわしくない方におすすめですが、技術力ある人 (がスタッフにいる場合) であっても、複数のフォームを管理するのはたいへんなもの。ツールを導入する意味はあるんですよ。
Googleフォームはおすすめしない
「無料で使えるんだから、Googleフォームでいいのでは?」という方。ビジネスサイトの問い合わせフォームにGoogleフォームを使うのはおすすめしません。
理由は主に2つ。信頼性の点と、カスタマイズしにくい点です。
Googleフォームで作ったフォームってどうしても簡易的に見えてしまいます。ビジネス相手にも「あぁ無料でやってんだなあ」とひしひし伝わってしまう。アンケートとかならいいとして、見積依頼や取引のお願いを送るのには、ちょっと、大丈夫かな? という感じを与えてしまう。これがひとつ。

もうひとつは、Googleフォームは設置はめちゃくちゃかんたんでも、カスタマイズは意外と難しい点です。たとえば、問い合わせを受けた後の自動返信メールを細かく調整しようとすると、海外製のプラグインを設定したり、スクリプト (GAS: Google Apps Script) を書かないといけなかったりします。
なので、仕事の窓口として使うには、最初からフォーム作成ツールを選ぶほうが合理的です。
WordPressプラグインでの設置が難しい方に。フォーム作成ツールなら追加・修正もかんたん
WordPressサイトの場合、無料で使える問い合わせフォームプラグインもありますが、設置にある程度の技術が求められたり、管理が難しかったりします。
仮にウェブ制作会社や技術者に制作を依頼した場合、最初のフォームの設置については、併せて依頼してしまえばいいので問題ありません。
ただ、問題は公開してしばらく経ってからです。
フォームの修正に技術がいる形だと、修正のたびに依頼が必要です。その際に費用も時間もかかります。
そこで、最初からフォーム作成ツールを導入しておけば、この問題はクリアになります。フォームのちょっとした修正は自分でできますし、アンケートやキャンペーンなど新しくフォームを作るのもかんたんです。
ファイル添付のセキュリティ、ウイルスチェックが便利
例えば採用エントリーフォームに履歴書の添付欄など、フォームの送信時にファイルが添付できる機能を持たせたい、という要望がよくあります。
ファイル添付は、無料のWordPressプラグインでもいちおう可能ではありますが、セキュリティ面が心配です。実際、ファイルアップロード機能の関連は、脆弱性が報告されることが多い分野でもあるのです。
フォーム作成ツールの場合、セキュリティ面は比較的安心です。例えば「フォームメーラー」なら、ユーザーがファイルをアップロードした直後にウイルスチェックが行われる機能が組み込まれています。
迷惑投稿 (問い合わせメール営業・スパム) を防ぎやすい
最近は問い合わせフォーム営業のような迷惑行為が横行していますが、フォーム作成サービスを利用すると、迷惑投稿を防ぎやすいです (完全に防ぐのは難しいですが……)。
その理由は、なんといっても目的に合わせた入力項目をかんたんに追加できるからです。

ごく単純なフォーム (件名とメッセージ欄しかないような) だと、迷惑営業を引き寄せやすい。そこで、用件に合わせてもっと細かな入力欄を設けたり、同意事項欄を設けておくようにすれば、迷惑投稿を遠ざけやすくなります。フォーム作成ツールを使っていれば、このような細かな対応がしやすいわけですね。
そのほかにも
- ロボット避け機能 (キャプチャ)
- 短時間での連続投稿を弾く
といった機能も場合によっては盛り込まれており、基本的なセキュリティに対応するのも比較的かんたんです。
導入時の注意点(1): 他のツールとの重複に注意
フォーム制作機能は、他のツールにも含まれている場合があります。たとえば、ウェブ制作ツールやメール配信ツールなど。フォーム作成ツールの方が細かに設定できることが多いですが、機能が重複すると無駄になってしまうので、欲しい機能を比較してから導入を決めたほうがいいですね。
導入時の注意点(2): 無料プランについて
フォーム作成ツールは、サービスによっては無料で使い続けることのできるプランもあります。ただ、フリープランは機能の制限があり、サービスのロゴもつくので、事業用には基本的には不向きです。有料プランを検討しましょう。
まとめ: 問い合わせフォームは、無理に自力作成する必要はない
問い合わせフォームの作り方を調べていると、 WordPressプラグインやPHP、HTMLなどの技術的な方法の話はよく見つかります。
ただ、フォームは設置して終わりではなく、その後長く付き合っていくもの。運用のことを考えると、扱いのかんたんな「フォーム作成ツール (サービス)」を導入したほうがいいケースは結構多いと思ってます。
フォーム作成ツールについてもうちょっとくわしく知りたい方に、「フォームメーラー」について解説した記事がありますので、気になる方はそちらも読んでみてください。


