いまやどんなお店・事業にも欠かせなくなったウェブ集客について、概要をまとめました。ウェブ集客の方法や、お金がかからないウェブ集客方法について述べます。
ウェブ集客とは何か?
ウェブ集客とは、ウェブサイトやウェブ媒体を使って集客をすることです。
「インターネットを利用して集客をする」というおおまかな概念を指している言葉であって、なにか「ウェブ集客」という名前の技術やサービスがあるのではありません。
多くの場合、「ウェブ集客」という言葉は次のどちらかを指します。
- 販売なり受注を行うためのウェブサイトがあり、それをできるだけ多くの人に見にきてもらうためにウェブ媒体を利用すること。
- 実店舗があり、ウェブ媒体を使ってそこに集客をすること。
集客といえば「紙媒体」→「ウェブ媒体」に移った
かつては、集客といえばチラシなどの紙媒体が中心でした。今は、集客の主な手段がウェブ媒体に移ったといえます。
インターネットが始まってずいぶん経ちますが、2010年ごろまでは「一部の人が使うもの」「若者やネットオタクが中心」と捉えている人がまだまだ多かったように思います。風向きが変わったのはスマホが普及しだしてからでしょう。いまや70歳代、80歳代の方でも日常的にスマホを使いこなして、ウェブ上の情報を見ています。
このような状況から、ウェブ媒体での集客はサービスの対象年齢や業種を問わず大切なことになりました。
「インターネットを利用した集客」なんて本当にできるのか?
もちろん、ウェブ集客で実際に売上を上げている事業者はたくさんいます。ただし、「なんとなく」でやっても効果が上がりづらいのも事実です。
ウェブに詳しくない方が自分でネットで調べた情報をもとに集客しようとしても、なかなかうまくいきません。「検索で上のほうに出てきたから」とか「知り合いが言ってたから」と、見当違いの情報を鵜呑みにして失敗するパターンが多いのです。
例えば、工業用機械を販売している企業と、若者向けの服を販売しているECサイトでは、いうまでもないですが全く別のウェブ戦略が必要です。
ウェブ集客を成功させるには、まずは正しいやり方を知ることです。
ウェブ集客にはどんな方法があるのか
「自社のウェブサイトを見に来てくれる人を増やす方法」に限れば、その方法はおおまかに分けるとじつは3種類しかありません。
- 広告
- SNS
- 検索エンジン
「実店舗に来てくれる人を増やす方法」の場合は、これにGoogleマップへの対応が加わります。
ウェブ集客の方法 : 広告
インターネット上に出す広告の代表は、リスティング広告です。これは、検索エンジンの検索結果画面に出る広告です。検索キーワードに対して入札するので、うまくいけば効果が高いですが、費用のかけかたが難しい面もあります。
ネット広告にはほかに、SNS広告もあります。SNS内だけに流れる広告で、リスティング広告よりは安価で済むことが多いです。
ネット広告ではなく、紙媒体やテレビに広告を出してURLを伝えるというパターンもあります。この方法は広く知れ渡りそうで良い気がしますが、「画面やチラシで見たURLをわざわざ入力する」というひと手間が壁となり、ウェブ集客としては弱いです。
ウェブ集客の方法 : SNS
SNSを運用することで自社ウェブサイトに来てくれる人を増やしたり、販売につなげたり、実店舗に来てくれる人を増やす方法です。
前述のSNS広告はフォロワーを増やす効果を狙えるものや、すでにある投稿を広告にするなど、購入できる広告の種類がいろいろあります。物販サイトの運営者の方には、SNSとショッピングサイトの連携も注目すべき機能です。
ウェブ集客の方法 : 検索エンジン
Googleなどの検索結果からウェブサイトへ来てもらう方法。ネットの世界では古典的で基本的な手法です。検索結果に「より良い状態」で表示されるように工夫することがいわゆるSEO (検索エンジン最適化) です。
ただし「かんたんに検索結果の1位に出る方法」は存在しません。SEOの本体は、地道な調査と作業の繰り返しです。社内でやるならば広告と違ってお金がかかりませんが、そのかわり手間はかかります。
ウェブデザインと「ウェブ集客」はどう関係がある?
ウェブデザインで重要なことは、内容が読みやすい・伝わりやすい画面を作ることです。そのためのデザイン改善ならウェブ集客にもいい効果をもたらすことがあります。
ただ、デザインに対しては勘違いしている人がとても多いです。「カッコいい・素敵・個性的なデザインにリニューアルすれば、集客効果が高まる」というのは嘘で、見た目にこだわっても集客効果を上げることはできません。
お金をかけずにウェブ集客をすることはできるのか
「お金をかけずにウェブ集客をしたい」なら、広告は直接的に出費があるので、SNSか検索エンジン対策 (SEO) を自社でやる、ということになります。
できます。でも、ノウハウが必要です
SNSマーケティングというと流行りのイメージがあると思いますが、実際には、個人アカウントと同じ感覚で「なんとなく」やっていても効果は薄いです。集客のためのSNSは「どう使うか」「何を目指すか」をはっきりさせ、戦略的に運用しないといけません。
SEOは実際の作業としては「ブログを書く」ことが中心です。ただこれも、なんとなく日記を書いていても全く意味がなくて、キーワード選定や戦略が重要です。そもそも文章の書き方・伝えかたにもコツがあり、その習得にも時間がかかります。
「お金をかけずにウェブ集客」は、とても手間がかかる
「お金をかけずにウェブ集客」には、手間の問題がついてきます。もし企業で「お金をかけずにウェブ集客」をしたいならば、そのための担当者を置き、業務として本気で取り組む必要があります。
兼任の片手間では結局たいした効果も出ません。企業のウェブサイトが放置されがちな理由のひとつです。
以上を踏まえて、難しそうならば運用の外注も考えてみるべきでしょう。もし自社でやるとしても、ノウハウや戦略だけでもプロに相談しておけば、その後の運用もスムースにいくでしょう。